少女 湊かなえ
- 作者: 湊かなえ
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/01/23
- メディア: 単行本
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少女の自殺をにおわせてこの本は始まる。
田舎(東京が都会と感じるくらいの)に住んでいる女子高生
ゆきと敦子は幼馴染で親友。
だが、いつのまにかすれ違いが起きていた。
ゆきの家の痴ほう症の祖母
敦子が受けた裏ネットでのいじめ
二人の担任の盗作・・・。
転校生しおりの友人の自殺。
ゆきが知った病気の少年
敦子が働く病院の女子高生嫌いの中年男性
実はすべて伏線が張ってあった。
二人の視線、それぞれから話は進む。
これって告白のときと ある意味似てる。
○感想○
ゆき:自分は不器用って言う人は 気が利かないだけ。
敦子:ここでは誰に合わせればいんだろう
↑本より。
告白のときとは違うけど衝撃があった。
結局、冒頭のブログがどうのこうのっていう呟きは
誰からの視点だったのだろう。
ゆきにもあつこにもしおりにも思えた。
それはある意味・・・。
インターネット上でブログが炎上とか。
元アイドルがキレる。とか。
学生に限らず、いじめ、排斥?はある。
きっとなくならない。
顔が見えないからできる。
顔が見えないから怖い。
私も若い時、こーいう便利な道具があったら
悪口の一つでも書き込んでいたかも知れない。
敦子は気づいてないけれど、
もししおりの親友を間接的に殺したのは自分だって知ったら
どう思うかな。
悪意のむく先はどこ?
私は私の中でちゃんと悪意を消化しきれているかな。
って自問自答すると
全く駄目っていう答えが出る。
まず悪意をもちたくないけれど人間が発展途上だから
昔に比べると
減ってはいるけど排出してしまう。
悲しい話なんだか、
二人の友情の復活に感動していいのか
わからない話だった。