手紙屋

「手紙屋」

「手紙屋」

○内容●以下ネタばればれ。
就職活動の時期を迎えたのに、まだ何もしていないリョウタ。
だが、いつも通っている書斎カフェで「手紙屋」のチラシを見かけ
手紙を出すことにする。
1通目は無料。
そこで、料金を教えるという。



さっそく1通目を出す。
料金は、彼がテガミヤと文通するなかで達成できたら
そこからそれにふさわしい額を送れというものであった。

1通目でリョウタは
物々交換についてを学ぶ。
「あなたの持っている素晴らしいもの」「他の人が交換したがるもの」にたくさん気づいてもらえるように、手紙屋は手紙を書くという。

『あなたには、ほかの人がほしがる魅力がたくさんあるのです。それを見つけて、磨いて、出し惜しみしないで周囲の人に提供してみてください。
 きっと思ってもみないさまざまなものが手に入るはずです』
1通目はこれで終わる。






2通目。「あなたの称号」
『相手を変えることはできない』
『すべての人にあらゆる性格が備わっている』
このことが分かれば、あとは あなたが相手の持っている性格の中でほしいものを引き出してあげる存在になることなのです。
そして、相手の性格を引き出してあげる方法が、称号を与えるということなのです。




3通目「天は自ら助くるものを助く」
一番心に残ったのはこのフレーズ。
「入社後、全体のために身を粉にして働く人も、楽をして自分の権利を主張する人も、何年間も一律で給与があがるのは上司としてふさわしい人間を
 見極める上で、とてもいい試験材料になるのです」
・・・どーせ、給料一緒だし・・・。とつぶやいていた自分が恥ずかしくなりました。。。

「どんな状況になっても成功する人はいます。それは、見返りとして何がもらえるかと考えて自分のすべきことを決める人ではなく
 報酬に関係なくその時の自分のベストを尽くして毎日を生きようとする人です」





4通目「思い通りの人生を送る」
「成功者になるには、頭の中にいつも天秤を用意することです。
 天秤の片方には、手に入れたい物を載せます。それと釣り合うものを釣り合う量だけ、もう片方の皿の上に乗せた時に
 あなたのほしいものが手に入るのです」
・・・ここを読んで、あとで、自分がほしいもの(なりたいもの)としなくちゃいけないことを書き出してみようと思いました。
そうだよね。
神頼みばっかりじゃだめだ。。。




5通目「ある人の人生」
ここでは、法人の人生について。
「幸せに長生きする法人とはどのような法人でしょうか。
 『多くの人から長期間にわたって必要とされ続けること』
 『収入内の生活をすること』
 その法人がどうやって多くの人から必要とされようとしているのかをよく観察してください」

・・・。
これってそのまんま、人にも当てはまるよね。
私も『多くの人から長期間にわたって必要とされる』ような人物になりたいと思った。うん。
今まであんまりそういうこと考えたことなかったけれど。
ひとりでいいと思ってたのを変えよう。
多くの人に必要とされたい。
誰かが困ってる時に「あの人」なら、助けてくれる。とか
楽しい時を一緒に過ごせて笑いあえるような人になりたい。
いろんなひとにそう思われたい。
ひとりでいいやは、今日でやめよう。



この手紙に対するリョウタからの6通目の手紙がまたよかった。
「何はさておき相手の*性格*や、*どんな生き方をしようとしているのか*を見るべきだった。
 僕は、自分の幸せのために会社を利用することしか考えていなかった。
 高収入で休みが多くて安定していて・・・。
 これじゃあ会社を一人の人間として考えた場合、僕が友人として選ばれるわけがないですよね。
 素敵な関係をもてるような法人を探すのが、就職活動なのかもしれませんね。
 僕が面接を受けようとしている法人は、どんな性格で、どんな生き方をして、これからどのような人生を送りたいと考えているのか
 人と性格があうのかということを知名度や財産を抜きに判断していかなければいけない」
・・・これってそのまま婚活にも当てはまるんじゃ????と思いました。

「何はさておき相手の*性格*や、*どんな生き方をしようとしているのか*を見るべきだった。
 僕は、自分の幸せのために恋人を利用することしか考えていなかった。
 高収入で休みが多くて安定していて・・・。
 これじゃあ、僕が恋人として選ばれるわけがないですよね。
 素敵な関係をもてるような恋人を探すのが、結婚活動なのかもしれませんね。
 僕がこれから会う(未来の)恋人は、どんな性格で、どんな生き方をして、これからどのような人生を送りたいと考えているのか
 人と性格があうのかということを知名度や財産を抜きに判断していかなければいけない」