秘密 東野圭吾

秘密 (文春文庫)

秘密 (文春文庫)

○あらすじにもならないあらすじ○
30代半ばの妻と小学生の娘を持つ平介。
ある日、妻と娘が事故に遭う。
妻は亡くなり、娘は奇跡的に助かる。
しかし、助かった娘は自分は 妻の直子だと言う。

混乱する平介だが、妻しか知らないことを知っている娘の話を聞くうちに信じるようになる。
そして、娘でもあり妻でもあるモナミとの生活が始る。

○感想○
娘を失った悲しみと妻を失った悲しみ。
失ったものはどちらなのだろうか?
と、しばしば考えた。

そして、物語で判明していくバスの事故の原因との絡みもよかった。

ラストに、
本当に最後に秘密とは何かが分る瞬間に泣けた。