東野圭吾 手紙
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/10/06
- メディア: 文庫
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貧しい家庭に生まれた二人きりの兄弟 剛志と直貴。
直貴の大学費用を捻出しようと、剛志は強盗殺人を犯してしまう。
剛志は毎月のように手紙を送る。
直貴も最初は返事を返すが、強盗殺人犯人の弟として生きるのは難しく
進学も就職も恋も全てがうまくいかなくなり、
いつしか、返事を書かなくなる。
最初の就職先で知り合った由実子は、
たまに自暴自棄になったりもする直貴を暖かく見つめる。
剛志のことを考え、直貴になりすまし、剛志に返事を書く。
そんな由実子に直貴は苛立ちを覚えたりもするが、
いつしか、二人は夫婦になる。
だが、新居でも剛志の罪がばれる。
娘のことを考え、直貴は剛志と絶縁する決心をする。
○感想○
更生って何だろうかと、
剛志が最後に遺族に書いた手紙を読みながら考えた。
↑の本を読んだときも、考えたけれど。
最後に、直貴が兄のいる刑務所を訪れた場面では涙が止まらなかった。
東野作品では、これが一番よかったなあ。
今まで読んだ中では。