夢を与える
- 作者: 綿矢りさ
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2007/02/08
- メディア: 単行本
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日本人の母親と日仏ハーフの父親から生まれた夕子は、その美しさで
子供モデルから、トップアイドルへとなる。
物語はまず、この両親の別れの危機、
どうやって、夕子を産むか、母親の葛藤から始まる。
夕子は、中学までは習い事の感覚で芸能人をするが、
高校入学を機にトップアイドルへ。
そして、両親は別居するようになる。
やがて夕子は恋に堕ち、恋人に裏切られ、アイドルから転落する。
○感想○
簡単に書くと、内容は↑の感じ。
ほんと、それだけ。
それでも、恋人に裏切られるあたりでは胸が痛くなった。
逆に言えば、あとは共感も感動もなかった。
伏線かなあと思っていた、多摩くんも和哉くんも宗教アイドルも
後にまったく絡まず。
だったらいらなかったんじゃ?
ミタイナ感じ。
一番いらなかったのはラストの記者の会話だ。
あれがなかったら、もうちっとましだったんじゃないのかなあ。
もっと、突き放した感じで終わらした方が、よかったような気がする。