さまよう刃 東野圭吾
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2004/12/01
- メディア: 単行本
- クリック: 12回
- この商品を含むブログ (142件) を見る
長嶺の一人娘、エマが暴行された上に殺された。
密告者により、長嶺は犯人を知る。
犯人は二人。
未成年なうえに、犯行時は、飲酒・覚せい剤使用等により、
減刑される可能性が高い。
長嶺は、犯行現場であったアツヤの部屋に忍び込み
娘が暴行されたシーンが写るビデオを見てしまう。
そこへ帰ってきたアツヤを衝動的に殺してしまう。
そして、もうひとりの犯人であるカイジも殺そうと決意する。
カイジはもちろん、逃げてしまう。
しかし、逃亡先も、密告者により長嶺は知る。
長嶺は、カイジを殺したら自首するとして、警察に手紙を書き、
カイジの逃亡先へ向かう。
○感想○
長嶺が可哀想でならなかった。
実際、アツヤとカイジのような悪魔は世の中にいっぱいいて、
未成年ってだけでぬくぬくと法律に守られている。
最後に、警官が 誰を守っているのかって自問自答するところがある。
自分の信念を貫いた班長を私は責められないし、
織部たちも告発することはないだろうと思った。