誰か

誰か Somebody (カッパノベルス)

誰か Somebody (カッパノベルス)

○あらすじにもならないあらすじ○
大財閥の娘婿となった三郎は、財閥の社内報の記者である。
ある日、義父から、義父の運転手であった故人の娘達に会って欲しいといわれる。
その姉妹たち(妹)は、父親を自転車事故で亡くしていた。
犯人を逮捕するために、父親についての本を出したいと言う。
だが、父親の苦労していた時代を知る姉は、やめさせたいという。
三郎は、妹の手伝いをしつつ、姉の意向も汲み取る。


○感想○
流石、宮部さんというべきか。
面白かった。
しかし何より心に残ったのは
「どんな馬鹿でも 何を言ったら 人を傷つけることができるか知っている」
っていう文章ですね。


そうなんだよね。
なんでだろう。
何を言ったら人が一番喜ぶのか、それを知るのは難しいのに。
(私自身も、なんていわれたら一番嬉しいのか、わからないもんなあ。)